【完全ガイド】ゴム加工の種類と特徴|加工機械・成型・手加工まで徹底解説!
目次
はじめに|「ゴム加工って、どうやってるの?」
ゴム製品を扱っていると、こんな疑問を持つ方も多いのではないでしょうか?
「そもそも、工業用ゴムってどうやって加工してるの?」
「切断?接着?どんな加工方法があるの?」
「どんな機械で加工してるのか知りたい!」
そんな方のために本記事では、工業用ゴムの代表的な加工方法を、用途や工程ごとにわかりやすく整理しました。ゴム加工機械の種類や、それぞれの特長、得意な加工について解説します。
この記事を読めば、加工方法による違いや最適な設備の選び方のヒントがきっと見つかります。
1.切断加工|ゴム素材を図面どおりの形にカット!
「ゴムの加工」と聞いて最初にイメージされやすいのが切断加工。
シート状やブロック状のゴム・スポンジ素材を、指定のサイズや形に切り出す工程です。
主な切断加工機:
加工機械名 | 特長や用途例 |
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ウォータージェットカッター | 高圧水での精密切断。厚物のスポンジやのゴムにも対応。複雑な形状のカットに強い。 |
レシプロッター | 上下運動する刃で厚物や硬質ゴムの直線カットに最適。スピードと精度を両立。 |
カッティングプロッター | 薄いゴムやスポンジをCAD連動でカット。試作や小ロットに向いています。 |
バーチカルカッター | 発泡材・スポンジなどを垂直に切断。長さや厚みをそろえる用途に。 |
切断機 | 薄物から厚物の素材を効率的にカット。量産に向いた汎用性の高い設備。 |
スリッター | 長尺シートを細くスリット。連続加工が可能で、効率的に帯状加工ができます。 |
2. 切削・穴あけ加工|ゴムを削って形にする除去加工
素材の一部を削ったり、穴をあけたりする加工です。寸法精度の高いパーツ加工や立体形状の成形に欠かせない工程です。
代表的な切削加工機:
加工機械名 | 特長や用途例 |
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マシニングセンタ | CNC制御で高精度な加工を自動化。複数工程を1台でこなせる「複合加工機」として活躍。 |
汎用旋盤 | 円筒形のゴム部品の外径・内径を加工。ゴムローラーやパッキン類に最適。 |
横型フライス盤 | 水平方向の刃で削る。厚みの研磨、溝加工や段差、斜め加工にも対応。 |
ボール盤 | 素材に穴をあける基本機械。座ぐりや皿穴加工にも。 |
3. 成型・接着・プレス加工|複雑な立体構造や異素材の一体化に
ゴム加工には、切るだけでなく成型する・貼る・圧力をかけるといった工程も存在します。ここではその代表的な方法をご紹介します。
代表的な成型・接着機械/方法:
加工方法 | 特長や用途例 |
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油圧プレス | 強力な圧力でトムソン型を使った打ち抜き。薄物の大量生産が可能。 |
接着加工 | 異なるゴム材を接合する加工。ゴム同士やスポンジ同士、ゴム×金属など幅広い組み合わせが可能。 |
型(成型・注型) | 金型に流し込んで成形。曲面や凹凸など、切削では難しい複雑形状の製造に最適。 |
4. 手加工|細かな対応力は“人の技術”にあり
最後にご紹介するのが「手加工」です。機械では対応しきれない微調整や試作対応などに不可欠です。
加工方法名 | 特長や用途例 |
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手加工 | 熟練の職人が一つひとつ丁寧に加工。設計変更やイレギュラー形状、細部の仕上げなど柔軟に対応。 |
まとめ|ゴム加工の工程を知れば、製品の可能性が広がる
ゴム加工は「切る・削る・貼る・成型する・仕上げる」といった多彩な工程に分かれ、それぞれに適した加工機械と技術が存在します。どの工程も、製品の精度や品質を左右する重要なポイント。そのためには、加工方法を理解し、素材や用途に最適な手段を選ぶことが欠かせません。
当社では、切断から成型・手加工まで一貫対応。最新のゴム加工機械と経験豊富な職人によって、あらゆるニーズにお応えしています。
「この加工、できるかな?」「どんな加工方法が合ってるんだろう?」
そんな疑問があれば、ぜひお気軽にご相談ください。
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